今回は、知っておくと便利なシンボリックリンクについて解説します。
シンボリックリンクとは
シンボリックリンクとは、ひとことでいうとショートカットみたいなものです。
ファイルやフォルダのショートカットを設定できます。
フォルダ名を別名で作業したいときに、よく使用します。
設定方法
シンボリックリンクは以下のコマンドで設定できます。
ln -s ファイル名 リンク名
以下は、実際に「test」ディレクトリに対して「symbolic」というリンク名を設定した例です。
ln -s test symbolic
コマンド実行後、「ls」コマンドでディレクトリの中身を見たとき
以下のように表示されていれば、シンボリックリンクの設定は成功です。
symbolic -> test
解除方法
次に、シンボリックリンクの解除方法を紹介します。
解除コマンドは以下です。
unlink リンク名
このコマンドだけで解除できます。
別の解除方法
シンボリックリンクの解除方法は「unlink」以外にもあります。
ただし、今から紹介する解除方法は一歩間違えれば大事故となります。
そのため、使わないほうがいいです。
大事故になるとは知らずに使ってしまわないように、別の解除方法についても紹介します。
別の解除方法には、使っても問題ない解除コマンドと使ってはいけない解除コマンドの2つがあります。
この2つが大変良く似ているため、注意が必要です。
まずは、使っても問題ない解除コマンドは以下です。
rm -r symbolic
「symbolic」というシンボリックリンクを「rm コマンド」を使用してシンボリックリンクを解除します。
これは、対象のシンボリックリンクを削除するだけなので、問題ありません。
次に、使ってはいけない解除コマンドは以下です。
rm -r symbolic/
上記の解除コマンドの最後に”/”がついているだけです。
これは、シンボリックリンクの解除ではなく、元のファイル(実体)を削除してしまいます。
“/”がつくかつかないかで大きな違いがあります。
タブ補完などなにかの拍子に”/”がついてしまうことがあるため、
「rm コマンド」を使用してシンボリックリンクは解除しないほうがいいです。
「unlink」コマンドを使用してください。
まとめ
シンボリックリンクの設定、解除はコマンド1つで簡単にできます。
ぜひ覚えてかっこよく使いこなしてください!
「rm コマンド」で削除はしないでください。